風化。

 


朝ドラ“おひさま”をみていると、
東京大空襲の被害にあった東京の祖父母から聞いた話や、
満州鉄道のために苦労した札幌の祖母の話、
兵隊として行く筈が病気になって行けなくなり、
言葉には表現できないほどの悔しさや辛さを抱えて生きた札幌のじじの話とか、
いろんな話を思い出しては、胸が痛くなる。泣きそうになる。

自分たちの先祖や遠い親戚たちが、
どんな思いであの時代を過ごして、
どんな思いで戦地で闘ってきたのかとおもうと、
本当に何度も何度も感謝しなくちゃいけないんだなぁって。


戦争が良い、悪いとか、
日本が悪いとか、
そういうことではなくて、
たくさんの命が失われてまで、
いまの日本を守り抜こうとした人たちの存在を風化せずに、
きちんと伝えて行くべきだとおもう。

幸いという表現も相応しくはないかもしれないけど、
私の場合、幸いにも、
戦争を体験した祖父母達が、
本来なら思い出したくないであろう戦時中の出来事を、
いつも話してくれていたおかげで、
“戦争”という遠い昔のことをなんとなく身近に感じれる。


若いひとたちが集う渋谷や原宿が、
あのときは、火の山だったということ。

たくさんの命が失われて、
たくさんの涙が流れたこと。

祖母の父が逃げ遅れて空襲で亡くなって、
幼かった祖母が毎日のように遺体安置所にいって父を探しまわったこと。

戦地に赴いていた祖父の父が12月に帰ってきたときに、
いつも気丈だった祖父の母がそのときだけ号泣していたこと。


こういうことをもっと私は知って行かなきゃダメだよね。うん。


もっと聞こう。祖父母たちの歴史を。んで、記録しよう。



今日も幸せに生きれることに、感謝感謝。