耳元で、パン!と音がした瞬間、
何かが崩れてゆくのを感じた。
積み上げてきたものが、
堅く堅く堅く守ってきたものが、
一瞬で、だだだだーって。
久しぶりに、
心の底から悔しいと思った。
久しぶりに、
病気を憎んだ。
自分を罵った。
この野郎!!!って。
だけど、
だけど、
だけど、
私はちゃんと生きてる。
そうおもったら、
涙が止まらなくて。
ちゃんと私は生かされてるんだから、
生きている未来がみえる身体だからこそ、
ちゃんと、向き合ってゆこう。
癌のために、
「二年後生きてるのかな。」
「結婚するまでに生きてるのかな。」
そう、不安に思いながらも、
前を向いている友達のことを思い出したら、
いま、私に置かれている状況は、
友達に比べたら、とてもとてもちっぽけなもの。
そうおもったら、
情けなくなる気持ちと同時に、
私はとてつもなく幸運なんだ。
と、思わされて。
うるるる。。
先ずは、身体を休めよう。
今まで、頑張ってきてくれて、ありがとう。
たくさんたくさん、無理をさせてしまったね。笑
ありがとう。すべてに。