ひかり



まっくら闇のトンネルを歩いてきたとおもっていたけれど、
でも、ほんとうは、違ったんだよ。

まっくら闇のトンネルでも、
隙間からこぼれる温かな光がたくさんあったんだ。

一人で歩いてきた気がしたけれど、
でも、ほんとうは、違ったんだよ。

気がつかぬうちに、
私の背中を、たくさんの優しさが押してくれていたんだ。

決して、わたしは、一人きりじゃなかったんだ。


写真をみるたびに、
涙がこぼれては、
幸せな溜息がこぼれるばかり。

私は、生まれてからずっとずっと、
しあわせな道を歩いてたんだと気付かされては、
また、うれし涙がこぼれてゆく。